住宅建築賞

住宅建築賞について
「住宅建築賞」はすでに新人建築家の登竜門として定着しており、その入賞作品を通して住宅建築に対する理解をさらに深め、近年多様化している「すまい」の新しい可能性を見出そうとするものです。 この住宅建築賞の入賞作品を公開展示することにより、建築に携わる方々への新鮮な刺激とし、より多くの人々に建築文化を広げる機会となればと考えています。
応募作品は原則として最近3年以内に竣工し、東京圏に建つ一戸建住宅、集合住宅及び併用住宅等(大幅な増改築*、公共の建築も含む)の作品を募集しています。書類による第一次審査と現地審査による第二次審査により受賞作品を決定します。 *確認申請不要物件の場合遵法であること。
住宅建築賞2025の主旨
【東京のグローバリティ】
昨年と一昨年の2年間は「東京のローカリティ」というテーマのもと作品を募った。手前味噌ながら優れた作品を集めることができるなかなか良いテーマだったので、今年もそのまま「東京のローカリティ」を踏襲しようと思っていたのだが、しかし逆にグローバリティを問うてはどうか、という一縷の望みがムクムクと沸き起こった。天邪鬼な私をご容赦願いたい。今年は昨年とまったく逆のテーマで募集することとしたい。日本には今、円安で大量の外国人が流入している。出国する日本人の数の倍を優に超える人が海外から来る時代である。日本人は国内にいても国際的にならざるを得ないと言えるだろう。またSNS全盛の時代にあって日本の住宅は、たとえ敷地が国内であろうとも海外でいきなり注目を集めることが容易になった。逆に海外に事務所を置くのもあり得る。海外の作品は住宅建築賞の枠の中では見ることができないのだが、彼らが東京でやった仕事というならそれもあり得るだろう。あるいは建築というメディアはノンバーバルで国境がないというが、それも新たな次元を迎えていると言えるだろう。建築をめぐる言説は有効だと思うが、それもSNSを前にすると消えてしまう。そのとき建築はどういう顔をしているのだろうか?答えを求めるものではないが、今この時点のグローバリティとの向き合い方を問いたい。「東京のグローバリティ」は可能か。その可能性を押し広げるような作品の応募を期待している。
審査員長 吉村 靖孝
応募要項・審査員など
について
審査員 | 審査員長:吉村 靖孝 審査員 :岡安 泉 審査員 :小西 泰孝 審査員 :中川 エリカ 審査員 :西沢 大良 |
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応募要項 |
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賞の対象 | 設計者・建築主・施工者の3者を顕彰するものとする。 |
応募資格 | 応募作品を設計した建築士資格を有し、建築士会正会員である者 ※年会費が未納の方は応募いただけません。 |
提出期限 | 2025年2月7日(金) (窓口へ直接お持込みの場合は、2月7日(金)17:00 迄とする。郵送の場合は、2月7日の消印有効。) |
提出先 | 一般社団法人 東京建築士会 住宅建築賞 係 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町11-1 富沢町111ビル5階 TEL 03-3527-3100 |
提出資料 | ・本会指定申込書 ・本会指定A2版台紙 ・確認申請および検査済証のコピー(確認申請不要物件は、不要理由を明記した文章)
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提出資料取得方法 | 申込書及び本会指定A2版台紙は本会事務局において頒布します。郵送希望の場合は、宅配便着払いにてお送りできます。専用申込フォームにてご請求ください。 ※土・日・祝日の発送は行っておりません。原則即日発送は致し兼ねますので、お時間に余裕をもって請求ください。 >専用申込フォームはこちら |
登録料 | 本会正会員:無料(申込時に入会した方を含む) 他県建築士会正会員:一点につき5,000円 |
審査について
- 書類審査(書類審査)に通過したものは原則として現地審査する。※現地審査はマスク着用の上、手指消毒等の感染対策を行い訪問いたします。
- 入賞発表2025年4月下旬
※審査結果については、応募者に直接通知する。
※応募者は審査結果について意義申し立てることができない。
表彰および賞金
入賞者(5点以内)に対し賞状(盾)および賞金を贈り、入賞者の中から特に優れたものには金賞を贈る。
建築賞70,000円 住宅建築賞金賞150,000円
建築主、施工者には入賞を記念する盾を贈呈する。
表彰式:総会の席上(6月上旬予定)
応募図面の取扱い
応募図面の公表及び出版の権利は主催者が保有する。
入賞作品は本会ホームページ及び会報などに掲載する。また入賞作品展(公開展示:8月頃開催)の予定がある。
入賞作のうち東京都内に建築されたものの中から1点を「関東甲信越建築士会ブロック会」の優良建築物表彰作候補作品として推薦することがある。応募作品は返却しない。