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会長挨拶

わくわく何かできそうな建築士会へ─
自分で主体的な活動ができる委員会、支部活動を


東京建築士会では活動会員を増やし、ワクワクする何かできそうな会に育てる仕組みを始めています。実際にワクワク、イキイキと活動する会員を増やし、応援しようとしています。そのような会員を活動会員と呼び、全会員が活動会員になっていただくことが理想です。活動会員は支部活動や委員会活動に参加し、そこで自分の業務を活発にするためのエネルギーを得て、社会への力となってくれます。現在の委員会や支部の活動に参加している会員は約350名ほどです。6000人の会員数からいえば6%程度の少ない数です。これを1割、できれば2割程度まで増やし、会員となったらワクワクする活動ができる環境がないといけません。昨年、10番目の支部として「新宿支部」が生まれました。地域に根ざした活動を、また建築士の職能を活かすために、各区、市町村に支部を増設しようと特別委員会で検討しています。そして委員会の委員を増設できないか、委員会の再編と同時にオブザーバー制度も加え、委員会の活動に参加する会員数を増やし、全体の活動を生き生きとしたものにしようと考えています。

これまで私は「会の存在意義」を社会にアピールし、会員の皆様に具体的に感じていただく活動として“建築士を「守る」「育てる」「応援する」”の3つの試みを始めました。

建築士を守る」としては、昨年9月から東京建築士会会員のための弁護士相談窓口を月に一度開き、会員の社会的な問題を相談できる体制を整えました。

育てる」ではTSUNAGU塾が始まりました。リタイアする技術者たちがどんな経験を若い人たちにつなぐことが出来るかを議論し、募集をはじめました。具体的にはそれぞれの人の次のライフステージの生き甲斐を提案するもので、人それぞれの考えで難しい面もありますが、前向きに考えて若い人たちに力を与える仕事をしてほしいと思っています。

応援する」では、先述のとおり新宿支部が設立しました。さらに全区、市町に支部をつくり、行政と協定して市民に協力しながら地域の課題に応えていこうと考えています。会員の皆様の活発な活動を支部で行い、各地の大事な景観を自分たちのレガシーとして保全したり、事前防災として、各区と協定を結び、会員各自が災害時の役割を認識することが大切と考えています。会員の活動が活発になるのは支部活動からと考えていますので、ぜひその他の地区でも支部開設の動きを作っていただきたいと思います。

昨年は2回目になりました「これからの建築士賞」は山崎亮氏と岡部明子氏の2名の審査員を加え、7点の顕彰を行いました。詳細は建築東京2016年7月号に報告のとおり、従来の「領域を超えた」広がりが、建築士の活動となってきていることがわかります。

昨年10月には3会でポストオリンピックのレガシーとなる東京構想をまとめました。東京には木密地域の空き家対策や、防災計画など2020年以降の課題がありますが、継続的な視点で政策を実施し、それに協力する提案をしています。また、待機保育児の問題に対し、女性委員会から今までの保育園にある余裕の空間を利用した保育園児数増加改修案が出されました。他の区でも同じような支部活動が行われることを期待しています。

こうした社会的課題に対しても、自分のものとして行動する、自主的な民主主義の方向へ、少しでも進んでいくように、東京建築士会は方向を進めてまいります。これまでの積極的な対応・取組、社会貢献を行ってきた結果、「社会的信頼」を取り戻しつつあるのではないかと考えております。こうした活動への皆様の積極的な参加を期待しています。

平成29年1月
東京建築士会 会長 中村 勉